過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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142: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:06:23.10 ID:Hr1jCc1H0
「地震による被害は家屋の倒壊と火災が発生した様です」

ウォルフはそうアビルに告げると彼は倒れた書棚を直しながら溜息をつく。

「…死者の数は」
「まだ、確定では有りませんが…何百人レベルに達すると思われます」
「なるほど…怪我人の救護を最優先にと伝えてくれ」
「はい」

アビルはその報告を聞き疲れたのか書棚の整理を取り止め執務椅子に座った。

「インカに…首相に報告は…?」
「エヴァンの方がしているかと」
「こういう時に首相と副首相が違う派閥だと連携が上手くいかんな」
「…まことに」

アビルは肘をテーブルに着いてこめかみを指で押さえた。

「…その首相の方ですが」
「…うん?」

ウォルフは手に持っていた報告書を下げてアビルを見る。

「…どうやら、オーウェン卿を王座に据えるべく…他の候補を始末する様、動き始めた様です」


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