過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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162:1 ◆sfGsB21laoBG
2016/08/11(木) 17:50:40.25 ID:Yv50vCTj0
僕が奇妙な夢から目を覚ましたのは真夜中だった。

客間の布団で眠っていた僕は周りを見回す。
縁側には網戸だけが閉められており、外からリーン、リーンと鳴く虫の鳴き声が聞こえて来た。
布団から起き上がり縁側に立つと外からの月光が降り注いでいる。
そっと網戸を開けて外を見る。月が煌々と海を照らしていて神秘的な何かを僕に覚えさせていた。
しばらくその月光の煌きと虫の鳴き声を受け入れていると自分がトイレをしたくて起きた事を思い出した。
それを思い出すと猛烈な膀胱の訴えが僕に降りかかる。僕は急いでトイレに向かい用を足した。
すっきりした僕に今度は眠気が襲い掛かる。
面倒くせえな…自分でそう思いながらトイレを後にして客間に到着した、その時だった。

布団の横にパンダが座っていたのは…。

僕はその光景を見て一瞬動きを止めた。
だけど思い直すとそのまま布団に寝そべりタオルケットを自分に掛けて目を閉じ様とする。

「…いやいや」

そうパンダに声を掛けられ僕は凄く迷った。
多分凄く迷っていたと思うんだよ。金が無い時に牛丼に卵を付けるかどうかを迷う程迷っていたと思う。



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