87:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:55:23.90 ID:k0/bWBKq0
彼はそう言って僕に携帯電話の画面を見せる。
パスワードを入れる画面だった。
「これでパスワードを入れたらお前専用だぞ」
まあ、単純にただの携帯のパスワードなんだが、子供心に自分専用と言うのが嬉しかったんだ。
僕は親に頼み込んでこれを僕の携帯電話にしてもらった。
あのせいで僕はその後誕生日、クリスマスと五回程、何も貰えない生活が続いたよ。
でも僕は嬉しかった。
ドルフィンブルーにいつか変身出来るかもしれない、そう思って毎日その携帯電話で変身ポーズをとって遊んでいたんだ…。
でも、それが津村秀樹の遺品となったのは…そのすぐ後だった…。
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