過去ログ - 【がるぱん】ペパロニ「アンチョビ姉さん、私の彼女になってほしいっす」
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53:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:25:50.15 ID:INym7w9bO
 涙を拭いてやった後、ペパロニとは車庫の前で別れた。

 卒業式は何事もなく終わって、カラオケも何事もなく終わった。

 当たり前にしんみりして、当たり前に皆で騒いだ。

 そんな当たり前の時間の中、ちょっぴりおかしなところもあって、

 卒業式の間も、みんなでカラオケで騒いでいる時も、

 心の中には、ずっとペパロニがいた。

 彼女の大きな体が、一生懸命にすがりついてくるあの感覚が、ずっと身体のあちこちにのこっている。

 肩に、頬に、胸に、背中に……これまでに感じたどんな暖かいものよりも心地よく、触れ合った後の感覚がのこっている。

 それがなんなのだというと自分でもわからないのだけれど、何か、とても大切なものだと、そう感じている。

 それが何なのかは、これからの人生で確かめてゆけばいいのだ。

 ともあれ……今日はなんと素晴らしい一日だろう。

 新しい事を知った。新しい出発だ。

 そんなすがすがしい気持ちのまま今日は終わるのだろう。

 かつてなく深い充足を心に抱き、、今日という日を終えるのだ。

 と……私は、そう思っていたのだけどなぁ。


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