過去ログ - 少女「ボクはキミの抱枕にされるために従者になったわけじゃないぞ!」
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3: ◆PPpHYmcfWQaa[saga]
2016/08/07(日) 22:14:03.57 ID:Z/qsBBHEo



【とある小さな酒場】



カランコロン…

少女「こんばんは旅のお方。遅くまでお疲れ様です」

少女「冒険者の酒場、太陽亭へようこそ」

剣士「…ここに食い物はあるか?」

少女「お食事でしたら空いた好きな席へどーぞ」

剣士「それといまから宿は取れるか」

少女「うん。2階の部屋を用意できますよ」

剣士「じゃあ1部屋頼む」

少女「こちらに名前を書いて、この鍵をお持ち下さい。それではごゆっくりー」

客「おぅい店員さん、こっちにエールの追加頼む」

少女「はぁい、まってねー」


ボクはユゥユ。何の取り柄もない15歳の女の子。
冒険者が立ち寄る小さな宿屋の酒場で何年も下働きをしている。
おかみさんは少し厳しいけど優しくて明るい人で、足の不自由なボクでも働かせてくれる。

ボクの主な仕事はお客さんに食事を運んだり、宿泊の手続きやお会計をすること。
慣れればとても簡単だし、お客さんはよくしてくれる良い人ばっかりで、ボクはこの生活に満足していた。

だけどそんなボクにも夢があった――


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