過去ログ - 少女「ボクはキミの抱枕にされるために従者になったわけじゃないぞ!」
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4: ◆PPpHYmcfWQaa[saga]
2016/08/07(日) 22:17:04.43 ID:Z/qsBBHEo

女将「ユゥユ。新しいクエスト貼っておいてくれるかい」

少女「うん!」

この町が属する"ソラの国"のギルドから新しく届いた何枚かの依頼書を、店内の大きな掲示板に貼り付ける。
依頼の概要と報酬の書かれた紙きれを冒険者たちは眺めながらあーだこーだと議論を交わす。
気に入ったものにエントリーし、達成すれば依頼者からギルドを通して報酬が支払われる。

少女(わっ、このクエストおもしろそうだな…)


ボクは、冒険者になりたかった―――



少女(でもこの足じゃあね…)

客「ふへへ、ユゥユくん。クエスト貼るのおじさんが手伝おうか、ヒック」

少女「い、いいよ…これくらい届くから。ボクの仕事とらないでね」

杖がなくても歩けないわけじゃない。
だけど生まれつき具合の悪い左足に負担がかかりすぎると、その日の晩は痛みで泣く事になる。
だからボクは常に大きな杖をついて歩いている。

男の子のふりをしているのは、常連のおじさんたちにセクハラされないためだって女将さんは言っているけど、
なんだかあまり効果がないような気がする。


少女「よしっ…じゃあ受注するひとはカウンターに来てね」

客「こっちお手製ミートパイとエール2本追加で。急がなくていいからー」

少女「はぁーい」

今日も酒場は大忙しだ。
忙しさはボクのかかえる悩みや億劫な気分を少しの間忘れさせてくれる。


 


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