過去ログ - 少女「ボクはキミの抱枕にされるために従者になったわけじゃないぞ!」
1- 20
48: ◆PPpHYmcfWQaa[saga]
2016/08/09(火) 22:51:14.65 ID:W4MCapsKo

剣士「お前は逆に魔力が増えすぎる病気だ。いくら吸っても生命活動に支障はきたさない」

剣士「今朝だってなんともなかっただろ」

少女「う、うん…」

剣士「俺が穴の空いたバケツだとしたら、お前は無限に湧き続ける生命の泉だ」

剣士「それくらいスケールが違う」

少女「わかんないよ…」

剣士「湧き続けるとあふれちまって…大洪水だろ?」

少女「……キミ、爆発のことも知ってるんだ」


町の図書館で医学書をあさっても、それとなく大人の冒険者達に聞いてみても、ボクのような例は知られていなかった。
魔力の異常な増え方をコントロールできずに、毎月定期的に爆発させてしまう。そんな病気世界には存在しない。

自分のちからが怖くて誰にも打ち明けられずにいた。
きっと宿屋やあの町にいられなくなってしまうから。そしてそれは昨日現実となった。


剣士「爆発のペースは。あの山ん中の穴ぼこ見た限り、月一ってとこか」

少女「うん…月に一度くらい……」


爆発するとたくさんの魔力が流れ出てしまってるはずなのに、不思議と体調が悪くなることはない。むしろすっきりする。
なぜだろう。どうして自分だけそうなのかもわからない。知る方法がなかった。
ボクにはお父さんもお母さんも物心ついた頃からいなかったから。

マドはそんなボクの長年の悩みに簡単に答えてくれた。
悩みをようやく誰かと共有できて、心がすっと軽くなった。


少女(そっか…魔力で苦しんでいるのはボクだけじゃなかったんだ…)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
346Res/223.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice