過去ログ - 【モバマス】私「クラスメイト、一ノ瀬志希の話」
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37: ◆TZIp3n.8lc[saga]
2016/08/08(月) 21:11:16.96 ID:mFvc4esTo

 志希はドリブルしながら弘美を抜こうとするけど、バスケ部員を簡単に抜けるはずもない。スリーポイントラインから中に入れさせてもらえず、外周をなぞるようにサイドに流れていく。
 いつもあんなに飄々としている志希の顔にも焦りが浮かんでいる。珠のような汗がきらきらと輝きながら頬を伝っている。

「志希!」

 思わず私は彼女の名前を呼んでいた。それはテレビの画面に映るヒロインを応援するときのものだった。
 私は知っている。
 準備運動でへろへろになって、軽くランニングしただけで倒れてしまう。そんな志希が難しい曲を踊りながら歌いきれるようになったことを。
 どんなピンチにもうろたえずに、それをチャンスに変えてしまう頭脳の持ち主だってことを。
 誰よりもきらきらと輝くアイドルなんだってことを、この場の全員に魅せつけてやれ。


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