過去ログ - 京太郎「鼓動する星 ヤタガラスのための狂詩曲」
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◆hSU3iHKACOC4
[sage saga]
2016/08/14(日) 03:46:05.42 ID:B82FWzEK0
すでにソックと自分は足手まといにしかならないと理解していた。そんな二人を見て染谷まこは首をひねった。ソックが嘘をついているように見えたからだ。
しかし流した。嘘をつける部分がなかったからだ。染谷まこが不思議に思っているところでアンヘルがこう言った。
「女子高校生が蛸の触手を創るのは絵的に問題です。衣ちゃんは一応美少女なんですから、私とソックみたいな感じにすればいいのに。
便利なのはわかりますけどね、女の子は見た目も気にしないと」
少し怒りの気配が口調に見えた。ソックに対する怒りである。もう少し主人のことを考えろと、忠実な僕としての怒りであった。
妙な空気のアンヘルとソックは問題である。しかし染谷まこの質問には答えが出ていた。触手は天江衣の趣味である。
天江衣は趣味で触手を創りだしていると染谷まこが理解した時アンヘルとソックが腕を創った、この時にアンヘルとソックが創った腕について書いていく。
それは天江衣は触手趣味だと染谷まこがおかしな理解をした後のこと。マグネタイトを操ってアンヘルとソックが腕を創りはじめた。
緑色のエネルギーがアンヘルとソックの身体から放出され、あっという間に腕の形をとりはじめた。このとき
「こんな感じでやれば良いんです」
と言いながら肩甲骨あたりに白い翼をアンヘルは創りだした。これは左に一つだけである。色もしっかりついていて本物の翼のようにしか見えなかった。
しかしすぐに翼を変形させて、白く長い左腕を創りだした。これまた見事な腕だった。すこし翼の名残があるが、それが味になっていた。
アンヘルが腕を創っている間に、右の肩甲骨あたりに鋼色の枝をソックが創りだした。枯れ枝のように見える枝だった。この鋼色の枝も翼の様に伸びていた。
なかなか見事な枝ぶりだった。しかしあっという間に鋼色の長い腕に変わった。ソックの趣味だろう、ロボット的な印象があった。
二人が腕を創ったのはババ抜きのためである。座席と座席の距離が少し離れているので、長い腕が必要だったのだ。
アンヘルとソックが見事な腕を創った後、天江衣が怒った、その様子を書いていく。アンヘルとソックが見事な腕を創り上げた直後である。
アンヘルとソックが胸を張った。これくらい楽勝だと顔に書いてある。そんな二人を見て天江衣が怒った。挑発されていると理解した。
普段の生活態度を知る天江衣である。間違いなく挑発だと言い切れた。尾てい骨あたりに生やした緑色の触手を唸らせながら、天江衣はこういった。
「ごめんなさいね不器用で! この形が一番便利なんです! 吸盤は万能なんです! 理にかなってんっすよ!」
天江衣の触手がうねるのを見て、アンヘルとソックが笑った。触手の再限度だけは高かったからだ。染谷まこは何も言わなかった。
仲がいいのだなと思い、目の前の光景を流した。色々と理解できない単語が飛び出してきたが、気にしないこととした。
物理法則を崇拝しているわけでもなければ、常識の奴隷でもない。理解できないこともある。宇宙は広いのだからそういう技術もあるだろうと納得した。
そして目の前のゲームに集中した。彼女に配られたカードはなかなかよかった。手に入れた情報をうまく利用すれば勝てる手配だった。
ババ抜きをするためにトランプが配られて五分後に天江衣が叫んでいた、その話を書いていく。それはババ抜きを初めて数分後のこと。
手順が数週したところである。天江衣とアンヘルが一騎打ちをしていた。びり決定戦である。一番に抜けたのが染谷まこ、二番目がソックである。
手札がよかった染谷まこがあっさりと勝利をもぎ取っていた。これは単純に運がよかった。
二番目のソックは天江衣とアンヘルの顔色を読み切ってぎりぎりの勝利をもぎ取った。そして
「異能力があるから余裕だろ?」
と思っていた天江衣と、自称演技派のアンヘルが一騎打ちである。びり決定戦に臨む二人はものすごく本気だった。
天江衣の緑色の尻尾が動きを止め、アンヘルの微笑みが消えている。
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