20:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:17:13.48 ID:QiE8claCo
開始直後、相手はいきなり巨大な魔法をぶっ放してきた。
なんの予兆も感じさせず、これ以上ない完璧なタイミング。
21:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:20:19.94 ID:QiE8claCo
魔法による奇襲の次は、剣による猛攻。
千種類以上の剣の型をマスターし、それに独自の工夫を取り入れたであろう変幻自在の魔剣が、俺に襲いかかる。
22:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:23:31.28 ID:QiE8claCo
時間にすれば一分程度だろうが、この“我慢の時間”は本当に長かった。
俺は対戦相手の剣をひたすら受け続けた。
一瞬、深く呼吸してから、俺は全身を脱力させた。
23:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:26:28.48 ID:QiE8claCo
間髪入れず対戦相手は呪文を唱え始めた。
今、自分にある流れを逃したくないのだろう。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:30:50.80 ID:QiE8claCo
蹴り飛ばしと同時にダッシュしていた俺は、空中に放り出された剣を掴み、そのまま一閃。
相手の左肩を切り裂き、さらに喉元に刃を突きつける。
25:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:34:22.76 ID:QiE8claCo
俺の試合から2時間後、全ての試合が終了した。
勝者である49名には、王宮の一室が割り当てられ、明日の最終試験後半を迎えることになる。
26:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:38:59.65 ID:QiE8claCo
最終試験後半――
国王、王妃、王族数名、城の重臣十数名に囲まれ、面接試験が行われる。
27:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:42:32.11 ID:QiE8claCo
謁見の間にて、面接が始まった。
国王や重臣から繰り出される質問の内容は、多種多様なものであった。
28:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:46:53.24 ID:QiE8claCo
最終試験が終了した。
決して長くはなかったが、濃密な時間と空間を味わうことができた。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:50:08.66 ID:QiE8claCo
三日間、厳正なる会議が行われた後、王宮にて盛大に勇者発表式が行われた。
国王自らが49人の前に立つ。
30:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 19:54:30.04 ID:QiE8claCo
国の総力を挙げての一ヶ月にも渡る勇者就任式を経て、俺は晴れて勇者となった。
20年間の勇者生活の幕開けである。
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