13: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:37:52.38 ID:YBWtgjpT0
けれど、魔女は笑いつづけます。
「ちーっひっひっひ! ちぃーっひっひっひ!」
それどころか、高笑いをしました。
「引っかかりましたね! 今の話はぜんぶ嘘! うそ!」
「ちっひっひ! 本当はお姫さまのすべてを私のものにするためにここに来たんです!」
「力も、美しさも、若さも、なにもかもを私のものにするために!」
この魔女はなんと自分がかんぺきな魔女になるために、いろいろな人からたくさんのものをうばうわるい魔女でした。
「ま、まゆお姉さんを元にもどしてほしいんですけど……!」
「そうだ、まゆ姉さんを元にもどせ……!」
2人は魔女にぐいっと近づきます。
しかし、魔女がつえをくいっとふると、2人の手のとどかないところまで飛び上がりました。
「ちーっひっひ! ここまできたらとどかないでしょう!」
「くっ……!」
2人がどれだけ手をのばしても、どれだけはねても、魔女にはとどきません。
「まゆ姉さんをもどせええええぇぇっ!!!」
しょうこお姫さまが全力でさけびますが、魔女は耳をふさぐばかりで、何も答えません。
「それでは、もうここには用はないので……バイバイ♪」
魔女はもういちどつえをふり、そのまま外へととんでしまいました。
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