過去ログ - アナスタシア「またひとつ、約束を」
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5: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/16(火) 16:32:51.89 ID:o5p7gtxyO
「桜の木、ひとつひとつが星のよう……さっき、アーニャはそう言ったと思うけど」

お互いに無言で桜を眺めていると、ふとプロデューサーが口を開いた。

「じゃあ、その桜の花びらひとつひとつは、なにに見える?」

「花びら、ですか。ンー……星を作る、なにか?」

「アバウトだなあ。でも、間違ってはいない」

ケラケラと笑うプロデューサー。ちょっと、恥ずかしい。
星は好きだけど……理科的な話になると、実はあまり詳しいほうじゃないから。

「じゃあ、もうひとつ質問。その星をアイドルにたとえると、花びらひとつひとつは何にたとえられると思う?」

「………」

星がアイドルなら、その星を形作るものは……

「プロデューサー……スタッフ……トレーナー……たくさんの、ファン」

その答えは、自分自身の中にあった。
前に私自身が、同じようなことを言った気がするから。

「みんながいるから、私はズヴェズダ……星になれます」

「そうだな。だから……何か悩みがあるなら、相談してくれてもいいんだぞ」

「……気づいて、ました?」

「そりゃあ、付き合いも長いしな。それに、アーニャは顔に出やすいから」

顔に出やすい。
その言葉は、意外だと思った。

「……昔は、表情が硬いと言われていました」

「最近は表情豊かだ。いろんな顔をいつも見せてくれるようになった」

「そうですか?」

「うん」

ライブの映像を見て、自分が心の底から楽しそうな笑顔を作れていることはしっていたけれど。
ステージの外でも、それは同じなのかな。だとしたら、なんだかうれしい。



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