過去ログ - アナスタシア「またひとつ、約束を」
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4: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/16(火) 16:31:45.38 ID:o5p7gtxyO
「ここだ」
車を止めて、プロデューサーが運転席から降りる。
私も、後に続いて外へ出る。
次の瞬間、目に映ったのは。
「クラスィーヴィ……きれい」
「そうだろう。まだ8分咲きくらいらしいから、満開の時はもっときれいなんだろうな」
丘の上から一望できる、桜の木々。ひとつひとつが美しく輝いて、たくさんの人々がお花見を楽しんでいる……そんな景色。
「桜の近くは混雑するからな。意外とここは穴場だったりするんだ。それでも結構人がいるけど」
こういう花見も悪くないだろう、と問いかけるプロデューサー。
私はただ、うなずくことしかできなくて。
「桜……ひとつひとつが、星のよう」
「星か、アーニャらしいな」
「なんでも星にたとえてしまうの、ダメですか?」
「いいさ。俺が許す」
「ふふ……スパシーバ」
なぜか偉そうな態度をとるプロデューサーに、ちょっと噴き出してしまったけれど。
私たちはしばらくの間、ふたりきりのお花見を楽しむことにしたのだった。
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