過去ログ - 凛「店番してるとアイドルがやってきて」
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:07:36.72 ID:RQAFhrjW0
拓海「よう、おつかれさん」

夏樹「エプロンつけてるってことは店の手伝いかい?」

凛「うん、まぁいつものことだよ。2人はツーリング?」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:08:43.82 ID:RQAFhrjW0
凛「なんか良いね、そういうの。どこまで行ってきたの?」

拓海「いや、なんも決めねぇでただ走ってただけだけだからよ。軽く山超えたくらい?」

夏樹「どこかへ向かうことが目的じゃなくて、走ることが目的だからね。今日は突発だったし」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:11:33.48 ID:RQAFhrjW0
拓海「花屋に来るなんてガキのころ以来だなぁ」

夏樹「アタシも。あいにく花を抱えるよりギター抱えるほうが性に合ってるみたいでね」

凛「それで、山を越えたって言ってたけど、道中で綺麗な景色とか見れた?」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:13:03.29 ID:RQAFhrjW0
凛「たしかに彼岸花は不幸や死を連想する花、って印象あるよね」

夏樹「ちょうどお彼岸の時期に墓地で咲いてるからか?」

拓海「でもなんで墓地に咲くんだろうな?」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:13:58.84 ID:RQAFhrjW0
凛「理由はどうあれ、そんなイメージがついてる花だから、贈り物にって話はほとんど聞かないかな」

拓海「花屋なんて店の前通るくらいなもんだけどよ、たしかに彼岸花が売ってるとこは見たことねぇな」

凛「売ってはいるよ? うちにもあるし」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:15:15.20 ID:RQAFhrjW0
凛「はい、お待たせ」

拓海「……なぁ凛、これ本当に彼岸花なのか? 花の形も色も違うじゃねぇか」

夏樹「赤は馴染み深いけど、黄色やピンクまであるんだね」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:16:38.11 ID:RQAFhrjW0
凛「そもそも不吉なイメージも日本だけで、海外では普通に人気のある園芸種だからね。ようやく日本にも出回り始めた感じ」

拓海「あっちじゃ彼岸なんて文化もねぇだろうし“彼岸花”なんて名前の意味すらわかんねぇだろうな」

凛「英語名では“クラスター・アマリリス”“レッド・スパイダー・リリー”“ハリケーン・リリー”なんて付いてるよ」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:18:49.02 ID:RQAFhrjW0
………
……


夏樹「買っていこうとも考えたけど、バイクじゃ傷つきそうだからさ、すまないね」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:20:23.87 ID:RQAFhrjW0
連日凍えそうな空気が張り詰められて、街路樹の落ち葉もすっかり少なくなってきた。
街から色彩が消えはじめて、空もビルも辺り一面が灰色に染まっていくようだった。
もっとも、あと1週間もしたら裸になった街路樹が、かわりに電極を纏い始めるだろう。
閉店間際、お父さんが店の奥で帳簿の作業をしているので、私が店先へ出て片づけをしている。そういった類のことは手伝っていないから、寒いけど我慢しなきゃ。
かじかむ指先に息を吐きかけていると、見慣れた人物が近づいてきた。そんなある冬の日のこと。


21:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:21:35.24 ID:RQAFhrjW0
菜々「凛ちゃんじゃないですか。おつかれさまです」

凛「菜々さん、おつかれさま。って、あれ、今日はミニライブだったんじゃ」

菜々「そうですよ。ライブも終わって、もう帰るところです」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:23:05.99 ID:RQAFhrjW0
菜々「何年も地下アイドルをしながらメイドカフェでアルバイトをして……最近になって、ようやくこんなにお仕事もらえるようになって」

菜々「ナナのファンになってくれる人も増えて、今日のミニライブも満員だったんですよ? 嬉しくて、ありがたくて……でも、今日ステージに立って、気付いちゃったんです。ファンのみんなが遠くなっちゃったって」

凛「遠くなった……?」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:24:47.27 ID:RQAFhrjW0
菜々「な、なーんて! ちょっぴりセンチになっちゃっただけですからね! 明日になれば、また元気いっぱいのウサミンですから!」

凛「菜々さん……」

菜々「お片付けの邪魔しちゃいましたね。凛ちゃん、聞いてくれてありがとうございました! それじゃ、おつかれさまです!」
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:26:11.28 ID:RQAFhrjW0
………
……


菜々「はぁ……ついこぼしちゃったな。凛ちゃんに悪いことしたかも」
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:27:21.28 ID:RQAFhrjW0
菜々「凛、ちゃん? どうしてここに?」

凛「よかった、追いついた……菜々さんに、忘れ物を届けに」

菜々「え、何か落としてたりしましたか?」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:29:23.66 ID:RQAFhrjW0
菜々「これって……サザンカ、ですか?」

凛「うん。鉢だと大き過ぎるから、一輪挿し用のだけど」

菜々「綺麗ですね。でもどうして、ナナに……」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:30:07.37 ID:RQAFhrjW0
菜々「凛、ちゃん……」

凛「受け取ってくれる?」

菜々「はい!ありがとうございます!」


28:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:32:33.86 ID:RQAFhrjW0
………
……


菜々「凛ちゃん、寒くないですか? お話するのは嬉しいんですけど、公園でいいなんて」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:34:25.04 ID:RQAFhrjW0
菜々「地下アイドルのころは余裕もなくて、これが晩御飯のときもあったなぁって……はい、はんぶんこ。コーヒーも一緒に飲みましょう!」

凛「ありがと……ん、美味し」

菜々「コンビニのホットスナックも美味しくなりましたねぇ……ナナが高校の頃はいまほど種類もなかったですよ」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 20:36:12.99 ID:RQAFhrjW0
最近書いたもの。

紗枝「昔々の、狐の嫁入り」
まゆ「Pヘッドを被ったあなたは」
響子「あげて・もらって」
以下略



31:名無しNIPPER[sage]
2016/08/16(火) 21:37:05.02 ID:v/DmXQlRO
乙!

この花屋凛シリーズ好き
菜々さんが一番デレマスで好きだから今回でて嬉しかった


32:名無しNIPPER[sage]
2016/08/18(木) 10:31:59.91 ID:0Y/cEh1Co
乙です
凛ちゃん天然ジゴロすぎるw


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