過去ログ - 響「ウラジオストクのヴェールヌイ」第10話〜最終話
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◆hc5Hlyk12iWK
[saga]
2016/08/16(火) 20:56:14.70 ID:lhRjor56O
潜水Y『全員、手を上げて中央に寄れ!』
響「っ……!」
雷「なっ……なんなのっ、これ……!」
提督「…………」
相手の言う通りに、雷たちを促して格納庫の中央に集まる。
司令官は、しきりに通路へつながる扉の方を気にしている。
「…………」
「……はぁっ……はぁっ……」
響「――!」
提督「…………」
少しだけ開いた扉の陰から、誰かが息をひそめて、格納庫の様子を窺っていた。
きっと、さっき司令官と話していた、銃を持った水兵さんたちだ。
艤装をまとった艦娘はともかく、
生身の長官や随伴兵には、普通の銃が十分な脅威になる。
上手くいけば、この状況を打破できるかもしれない。
響(……でも、今は……)
けれど、今飛び出してきたとしても、
周囲を警戒している潜水艦たちに、すぐに気付かれてしまう。
きっと司令官も、合図を出す機会をじっと待っているのだろう。
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