過去ログ - 響「ウラジオストクのヴェールヌイ」第10話〜最終話
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36: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2016/08/16(火) 22:37:23.33 ID:lhRjor56O
ラーザリ『……あいつにまた会えるって知ったとき、本当に嬉しかった』

ラーザリ『それから……もしかしたら、って思ったんだ。
     今の状況を、あいつが全部、何とかしてくれるかもしれないって』

ラーザリ『私は何も言えないし、何もできない。でも、あいつなら、ヴェールヌイなら……
     きっと何かに感づいて、私たちみんなを助けてくれる……』

ラーザリ『昔っから……本当に頼れる奴だったしさ』

カリーニン『…………』

ラーザリ『――でもさ。やっぱり、それじゃ駄目なんだよね。
     何もしないで待ってても……結局、何一つ良くはならなかった』

ラーザリ『……本当に大事なもののために、自分で動かなきゃいけなかったんだ』

カリーニン『――――!』

トビリシ『…………』

ラーザリ『……あいつが、ずっとそうしてきたみたいに』
 


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