過去ログ - 響「ウラジオストクのヴェールヌイ」第10話〜最終話
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390: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2016/12/31(土) 01:16:43.67 ID:Pkz6ZCheo
―ピョートル大帝湾 海上―


トビリシ『いやぁっ! ラーザリさん! ラーザリさぁんっ!』

モロトヴェッツ『駄目……待って、待ってよ……お願い……!』

カリーニン『――――――』

カリーニン『――――え……ぁ…………?』


電「――! ち、違うのです! 聞いてください!」

雷「違うって……違うって何よ! だって――」

暁「あ……! そ、そう言えばっ……」
 

響「…………」


   背後で、誰かが騒いでいる。
   何を言ってるかはよく分からない。
   風の音と一緒に、耳のそばを通り抜けていく。


潜水棲姫「ヒギィ……アッ、ア……」

潜水棲姫「ワタシ、ノ、ツノ……ツノガ……ツノォ……!」ガクガク


   前方で、何かがのたうち回っている。
   ――敵だ。自分の中の冷酷な部分が答える。
   今の状態なら、主砲だろうと爆雷だろうと、撃ち込むことに何の問題もない。

   けれど、視線が動かせない。
   ラーザリが沈んでいった、目の前の水面から。

 


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