過去ログ - 響「ウラジオストクのヴェールヌイ」第10話〜最終話
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◆hc5Hlyk12iWK
[saga]
2016/12/31(土) 01:16:43.67 ID:Pkz6ZCheo
―ピョートル大帝湾 海上―
トビリシ『いやぁっ! ラーザリさん! ラーザリさぁんっ!』
モロトヴェッツ『駄目……待って、待ってよ……お願い……!』
カリーニン『――――――』
カリーニン『――――え……ぁ…………?』
電「――! ち、違うのです! 聞いてください!」
雷「違うって……違うって何よ! だって――」
暁「あ……! そ、そう言えばっ……」
響「…………」
背後で、誰かが騒いでいる。
何を言ってるかはよく分からない。
風の音と一緒に、耳のそばを通り抜けていく。
潜水棲姫「ヒギィ……アッ、ア……」
潜水棲姫「ワタシ、ノ、ツノ……ツノガ……ツノォ……!」ガクガク
前方で、何かがのたうち回っている。
――敵だ。自分の中の冷酷な部分が答える。
今の状態なら、主砲だろうと爆雷だろうと、撃ち込むことに何の問題もない。
けれど、視線が動かせない。
ラーザリが沈んでいった、目の前の水面から。
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