過去ログ - 男「ここにいたんだ」
1- 20
137:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:19:36.71 ID:Rgdwxjz5O

 子供達は第二回戦をはじめていた。
 ムギちゃんが、ハルくんに負けたのが悔しいらしい。
 なーちゃんは困ったように笑っていた。

 イチとチヨはテーブルについて話をしていた。
 昼ごはんはどうする、と二人に尋ねる。何も考えてないようだった。

 仕方ないのでそうめんを茹でる。なぜか夏場はそうめんが溜まる。去年のモノが余っていた。

 チヨが隣に並んで、手伝ってくれた。

「突然押し掛けちゃって、ごめんね」

 チヨは、人数分の安物のお椀に、めんつゆを注ぐ。手馴れてる。

 そんなことないよ、と、湯気の上がる鍋を見つめる。
 押しかけられるというか、俺が呼んだわけだし。

「一人じゃ、どうしようもなかったから、助かった」

 確かに、きょうだいとはいえ、子供二人の暇をつぶすとなると、難しいところもあるだろう。
 俺たちも子供といえば子供だけど。

 なーちゃん達の方を見ると、イチも途中から人生ゲームに参加していた。
 人生ゲームに途中から参加、とはあまり聞くフレーズではないが、まあ転校生的なニュアンスで済まされたのだろう。いいことだ。

「あの子達も、楽しそうで、なにより」

 チヨは安心したように笑っていた。

 そうめんを水で冷やして、ダイニングのテーブルに食器を並べる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
329Res/334.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice