16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:46:41.39 ID:cSUEPfQ20
理数科の教室には、こなたの言う通り、チヨがいた。
チヨはこちらに気がつくと、「あ……」と呟いて、驚いたように固まった。教室には、チヨ以外誰もいない。
チヨも、イチやナナコと同じく、同じ部活で、さっきも言ったように、二年生の理数科クラス。
理数科というのはどうやら受験の形式が違ったらしく、推薦入試で入学した生徒が入れる仕組みらしい(最近そのことを聞いた)。
その話を聞いてわかるように、チヨは勉強もできるし、よく気が利く。
この間、部長に、
「わたし、ちーちゃんとなら結婚できる気がする」
と言われて、顔を耳まで赤く染めていた。
少しだけオレンジ色をした陽射しが、陽に焼けたカーテンを照らす。窓が一つだけ空いていた。
「なにしてたの?」
「えっと……」
チヨは一瞬目を泳がせてから、それから「……居残り?」と首をかしげる。
なぜ疑問系? ……まぁ、人に言いたくないこともあるだろう。そっか、と返事をして、頷いておいた。
彼女は安心したように、胸に手を添えてホッ、と一息つく。
チヨは他の同級生の方々に比べて、胸が豊かだ(伝わりやすい表現が出来なくて申し訳ない、そこまで長い間見つめる度胸がないのだ)。
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