226:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:29:39.71 ID:ifFcB1G70
夜、横になっても、なかなか眠りにつくことができなかった。
ゴロゴロしてても瞼が重くなる気配はなかったので、起き上がって、気分転換にベランダに出てみる。
縦になっても眠くなることはなかった。
深夜だったので、波の音がよく聞こえる。
こなたはベランダの手すりに腰掛けていた。
俺は背中を手すりに預けて、空を見上げる。
「そんなとこいたら落ちるよ」
「恋に?」
「ベランダの下に」
嘘みたいに綺麗な星が、少しづつまたたきながら、真っ黒な海で輝いている。
「こういう高いところって、ワクワクしますよねー」
ベランダの下に広がる海から、やけに鮮明に波の音が聞こえてくる。
山の方からは虫の鳴き声が聞こえていた。
二時過ぎ。昼間ではなく深夜。
良い子は布団に包まって、眠りの底にいる時間だった。
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