23:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:55:56.92 ID:cSUEPfQ20
部長のテンションに対しあまり盛り上がっていない俺たちを見て、チヨは焦ったように、
「お、おおー!」
とリアクションをとって見せた。
部長が満足げに「うむ」と頷く。
「去年の夏休みはほとんど活動は普段と変わらなくて、たまに集まってだらだらしてたまーにゴミ拾いする、くらいだったけども」
イチが、「そうだったねー」と呟く。
「せっかくの夏休み! ホコリ高き『清掃部』として、何か普段とは違うことをしようではないか!」
清掃部。
俺たちが所属している部活の名前だ。
三年生一人、二年生四人。一年生は今のところいない。
主な活動は、名前の通り校舎や校庭など、学校の敷地内の普段は掃除しないような場所の清掃活動。
たまに近所のゴミ拾いなんかにも参加しているので、近所の(特にご年配の)方々からのウケが非常にいい。
何故こんな部活動があるのかは謎だが、廃部にならないということは、そこそこ役に立っている、ということだろう。
「ほこり、あったらいけないんですけどね」
「ほこり、誇り、埃……」
「日本語って難しいよね」
……女子三人は、比較的どうでも良さげな雰囲気だった。
俺から部長に質問する。
「何か、やりたいものとかあるんですか?」
「ない!」
はっきりと意思を伝えられるのは立派なことだと思う。……時と場合によるけど。
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