22:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:54:36.68 ID:cSUEPfQ20
「んまっ、お疲れなのはわかるけどさ」
そう言うと、部長が軽快に黒板の前に移動する。
チヨは教卓の前の二列目、自分の定位置にカバンを置いて、ストンと腰掛けた。
「珍しく話があるから、ちょっと席に着こうか!」
部長が両手をパン、と鳴らすと、凹んでいたイチとナナコも「はーい……」と自分の席に移動した。
……こういうところは、この部活の、というか部長の良いところでもあった。
「部長ー、話とはなんでありますでしょうか」
俺の前の席で、イチが質問する。切り替えが早い。
「よくぞ聞いてくれた!」
みるからに嬉しそうな顔になる。部長は顔に出やすい人だ。
「みんなも知っての通り、来週末から待ちに待った、夏休みだ!」
「そうですね」
「夏休み」
「そんなものもありましたね」
夏休み……といっても、課外授業、という名目で学校に行かなければならないことが、少なくはない。
といっても午前だけか、午後だけ、のどちらかなんだけど。
でもやっぱり朝起きるのは変わらないし、本格的な休みはお盆くらいだ。
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