258:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 21:53:43.55 ID:qsBzmbI/0
八月の半ばごろ、近所の河原で花火大会が開催される。
広い河原にいくつもの屋台が立ち並び、わりと豪華な花火が何発も打ち上げられる。
近所の人から、遠方からわざわざ見に来る人まで、たくさんの人が河原やその周辺に溢れかえる。
浴衣を着ていたり、涼しげな格好をしていたり、かと思えば動きやすそうな服装だったり。
昔ながらの祭りと花火を楽しむ老人から、親に連れられてきた小さな子供、友達や恋人なんかと遊びに来た若者まで、その見た目は様々だ。
屋台が立ち並ぶ河原に降りると、焦げたソースの食欲を誘う匂いが、辺りに立ち込めている。
人々は、カキ氷やらりんご飴やら、普段は食べられないようなものを、異様に高いお金を払って食べる。味は微妙。
夜の風は涼しい。
普段は出歩かないような時間に遊べることもあって、あたりの雰囲気は浮き足立ったものになる。
だが、ここは一応観光地でもある。
メインの会場である河原の反対岸に行けば、騒がしい人混みは減り、静かな雰囲気で花火を楽しめる。
石垣の土手の上から桜が並んでいて、夜風に揺れる桜の枝と花火を、同時に見れたり。
風流。趣深い。
という旨の紹介を以前したら、ムギちゃんは「行ってみたい!」と目を輝かせていた。
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