248:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:28:48.02 ID:TLj9UmSq0
会長が変な色をしたジュースを持ってくる。
「なんですかそれ」
「俺はドリンクバーの魔術師と呼ばれていてな」
249:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:33:44.46 ID:TLj9UmSq0
「そういえばあの子」
「ムギちゃん?」
「うん」
250:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:36:01.07 ID:TLj9UmSq0
シャワーを浴びて、歯を磨く。
テレビを付けてみたが、面白そうな番組はなかったので、スマホのミュージックを開いて、aikoの花火を聴く。
なんとなくいい気分になったけど、曲が終わると一気に虚しくなった。
251:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:39:46.14 ID:TLj9UmSq0
翌日は、珍しく母が休みだった。
休みの日は昼過ぎまで寝ているので、夏休みでもないとゆっくり顔をあわせることはない。
休めるときはしっかり休む。大事なこと。
252:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:43:26.02 ID:TLj9UmSq0
「……最近、どう?」
コーヒーを一口飲んで、母は口を開いた。
「まあ、ぼちぼち」
253:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:46:04.59 ID:TLj9UmSq0
「聞いたよ? ねえちゃんから……」
なにを言いやがった、とヒヤヒヤしながら、逃げるようにコーヒーに口をつける。
「ちょっと前に、ちょうど帰ってきたとき、コンビニに出かけようとしていたねえちゃんに出会ってね。少し話したのよ」
254:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:48:50.66 ID:TLj9UmSq0
まだ何か言おうとしていたが、続きが思い浮かばなかったようで、母はトーストに目線を落とした。
俺もコーヒーを少し啜る。
255:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:49:38.75 ID:TLj9UmSq0
「もう高校生も半分終わってるのね」
沈黙を打ち破るように、母が呟く。
そうだね。気がついたらもう十七だ。
256:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:50:34.05 ID:TLj9UmSq0
つづく。
257:名無しNIPPER[sage]
2016/08/25(木) 16:49:11.10 ID:DNKvqdfgO
ちゃんと親の存在の見える学園ものって好きよ
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