293:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 23:28:37.76 ID:ilA7zgD60
食べ終わってから、しばらく生産性のない会話を繰り広げていると、なーちゃんたちがやってきた。
チヨは後ろ髪を結んでいる。
ハルは宿題を持ってきていた。薄くて大きな問題集。
「お、勉強か」
「そろそろやんないとね」
宿題が溜まっているようだった。
なーちゃんは、と尋ねてみると、「もうやったんだよ」と嬉しそうな返事が返ってきた。
夜、チヨが勉強している時に一緒にやっていたらしい。
流石です。
ハルは落ち着かなさそうに髪を撫でた。
俺もハルの隣で参考書を開いて、解いたところで意味があるのかないのかよくわからないような問題を解いていく。
「なあ、ハル」
「ん?」
「わかんない問題は、水に浮かべればいいんだぜ」
「……なんで?」
「とけるから」
「…………」
ハルはため息をついて、問題集に目を戻した。
なーちゃんはクスクスと笑っていた。
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