84:名無しNIPPER
2016/08/19(金) 20:18:36.24 ID:F+nlZ94w0
「こんなすぐ抜けてきて大丈夫だったの? シフトとか……」
「あ、妹に代わってもらったので大丈夫です」
「妹?」
「はい、中二と小学六年の妹が」
まじか。会ったことない。
そんな歳の子がいるなら、ユウキの夢のお告げも、あながち間違いでもなかったのかもしれない。
「まあお手伝いするは休みの日だけですし、お客さんが来れば、叔父さんがすぐに向かいますけどね」
それでも、そんな小さな子がお手伝いなんて、珍しい気がする。
「いつからお手伝いしてるの?」
「こっちに引っ越してきた時、ですから……」
コヨミちゃんがちらりと俺の方を見た。
目があって、すぐ逸らされる。
「去年くらいからですね!」
「え、コヨミちゃん、そんな最近引っ越してきたんだ」
俺がそう言うと、コヨミちゃんがえぇ……という顔をした。
えぇ……
「……今中二の妹が、中学にあがるのに合わせてきたんです」
「あー、そういうこと」
ということは、コヨミちゃんは中三で引っ越してきたのか。
受験が始まる時期に転校なんて、環境が変わるから勉強も大変だろうし、修学旅行なんかも楽しみきれなかっただろうに。
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