過去ログ - 千川ちひろ「紫煙の奥から」
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14: ◆K5gei8GTyk[sage saga]
2016/08/22(月) 21:31:30.69 ID:Bte9AddR0
 アンビエントミュージックは粛々と流れ続ける。

 徐に彼が二本目の煙草に火を点ける。

 それを切っ掛けに、漸く話を切り出すことができた。

 「志希ちゃん、ここのところあまり調子が出てないみたいでしたけど」

 そのことに、確証はなかった。

 だけど、このところどこか彼女の所作にぎこちないものを感じることが多かった。


 彼はわたしの言葉を受けて、意外そうな表情を浮かべる。

 「ああ、志希のやつ、この前までスランプ気味でね」

 少しだけ困ったように、彼は笑う。

 わたしは小さく息をのむ。

 予想が当たったことより、彼の答えの内容に対して。


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