過去ログ - 千川ちひろ「紫煙の奥から」
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22: ◆K5gei8GTyk[sage saga]
2016/08/22(月) 21:51:14.85 ID:Bte9AddR0
 プロデューサーと別れ、会社を出て駅の方向に歩く。

 まだ少し凝り固まった感覚のある肩を回しながら、最近の自分の運動不足を嘆いた。

 たしかにデスクワークをこなすことに慣れたけど、それに伴ってこんなに身体が鈍ってしまうとは。

 大通りに差し掛かると、街頭に据えられた巨大なディスプレイに見慣れた少女の姿が映るのが見えた。

 オードトワレのコマーシャル。

 まるで香りに色彩がついたような、華々しい感覚。

 すらりと伸びた手足がしなやかで、辺りを歩いていた人の殆どは、足を止めて彼女を眺めている。


 その彼女が塞ぎこんでしまった姿が、どうしてもわたしには想像できない。


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