過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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22:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:40:51.28 ID:Yu37ZZYbO

「どうすれば、ばいきんまんをこの世界に甦らせられるの?」

「それはとても難しいですが、方法は分かってるんですね。
この世界の理を正しく戻せばいいんですホラー」


ホラーマンは人差し指を立てて、ぼくに笑った。


「この世界の決まりは、おんなじ神様が管理してるんで、きっと私がいた世界と同じはずですね。
けれど、ばいきんまんは死んでしまいました。
それはなにかの理由で、理が歪んでしまっているからなんです」

「どうすれば、元に戻せるの?」

「この世界の決まりごとは、この世界のどこかにある、理の本に記されているんですね〜。
だから、それを見つけ出さないといけません。
見つければ、なにか分かるんじゃないかと思いますホラー」


けれど、それは過酷な旅だとホラーマンは言った。


「理の本は、この世界を司っている本ですから、簡単には手に入りません。
それでも探しに行きますか?」


ぼくはばいきんまんの顔を思い出し、迷わず頷いた。


「ぼく、行くよ。本を探しに」

「アンパンマンならそう言ってくれると思ってましたよ!
なら、早速行きましょ。みんなが起きる前に」

「……うん!」


ぼくはワラにもすがる思いで、ホラーマンと共に立ち上がった。
ばいきんまんがいない世界は寂しく苦しく、深い闇の中にいるように感じてしまう。
ずっと毎日のように顔をあわせていたのに、ぼくの日常は欠けてしまった。
イタズラには困ってしまうけど、絶対にぼくたちの世界に彼は必要だ。

そう決意したのに、ぼくたちの前には壁が立ち塞がった。
ジャムおじさんという大きな壁が、ぼくたちを待ち構えていた。


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