過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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37:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:01:47.53 ID:Yu37ZZYbO

しょくぱんまんはエプロン姿で、おたまを持ったままぼくに迫った。


「給食だから呼びに行ってって言ったじゃないですか……。
私ずっと待ってたんですよ!カレー冷めちゃうじゃないですか!」


ぼくは思わず後ずさりして、しょくぱんまんからちょっとずつ離れた。
そんなぼくの腕をとり、カレーパンマンがにやりと笑う。


「逃げるぞ!アンパンマン!」


カレーパンマンはぼくの腕を掴んだまま走り出した。
すると、こどもたちは一斉に顔を輝かせて、ぼくたちとおなじように、しょくぱんまんから逃げた。
おたまを振り上げながら追いかけてくるしょくぱんまんを、ホラーマンに抱えられて逃げてる子も、大笑いして見ている。


「待ちなさい!罰として、みんな残らず足をこちょこちょしますからね!」

「きゃー!」

「やべぇ!こっちくんな!」

「ホラー!こっちにも来ないで欲しいですねー!」


ぼくたちはしばらく追いかけっこを続けていた。
刻一刻と残りの時間はなくなっていくのに、そんなことにも気がつかずに、ぼくはずっと笑っていた。
こどもたちにも、ぼくたちと同じように明日が来るものだと、疑いもせず当たり前のように信じていた。


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