過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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81:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 17:06:09.08 ID:Yu37ZZYbO

「本当に大丈夫なんだけど、なんでかな?こんなに嬉しいのになんで……」

「アンパンマン……」


そんなぼくの様子を見て、突然メロンパンナちゃんは、キッとばいきんまんを睨み付けた。


「ばいきんまん……アンパンマンになにしたの!」

「は、はひ!?」

「なんでアンパンマンが泣いてるの!?絶対許さないんだから!」

「お、おれさま、なんにもしてないのだ!濡れ衣なのだ!」


しかし、メロンパンナちゃんは本当に怒ってしまって、ばいきんまんにメロメロパンチを打った。
ばいきんまんはギリギリのところで逃げ回っている。


「ホラーマン!ばいきんUFOは!」

「あれは修理中ですよ。さっきアンパンマンにコテンパンにやられたばかりでしょ?」

「他になんかメカは!」

「あったけど、アンパンマンが空の彼方へ飛ばしてしまったんですね〜」

「くそ〜!」


ばいきんまんはなんとかメロンパンナちゃんの追跡をかわして逃げ回っていた。
ぼくはその様子がおかしくて、つい笑ってしまう。
自分でも泣いてるのか笑ってるのか分からなくて、両方なんだなと思った。


「コラー!アンパンマン!笑ってないでこいつをなんとかしろ!」

「いやぁ〜、恐ろしいですね〜。修羅場ですね〜!
こういうのワクワクしますね、ドキンちゃん!」

「なんでメロンパンナとばいきんまんが修羅場なのよ」

「二人でアンパンマンを取り合ってるんですホラー」

「はぁ?」


いつの間にか戻ってきていたドキンちゃんは呆れてどこかへ行ってしまった。
それからも、メロンパンナちゃんとばいきんまんのおいかけっこは続いていた。
なぜかホラーマンが給水ポイントを設置したり、ゴールテープを引っ張ったり、変な形で参加しながら、三人はずっと走り回っていた。
ぼくはそれを見て、ずっと笑っていた。
笑いたい気持ちも、涙もなかなか枯れることはなく、ぼくはずっと泣き笑いをしていた。


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