過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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82:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 17:08:04.92 ID:Yu37ZZYbO

おいかけっこがついに終わって、ばいきんまんがメロメロになった後のこと。
ぼくとメロンパンナちゃんはパン工場へ向かって飛んでいた。
空はすでに夕焼けに染まって、雲も赤く輝いている。
そんな空にみとれながら飛んでいると、メロンパンナちゃんが心配そうにぼくに聞いた。


「ねぇ、アンパンマン……どうしてぼーっとしてるの?」

「空が綺麗だなぁって思って。ぼく、こんなに綺麗な空見たことないよ」

「そうかなぁ。私はいつもとおんなじだと思うんだけどな」

「うん……今までもぼくが気がつかなかっただけで、空はいつも綺麗だったのかもね」

「アンパンマン……」


メロンパンナちゃんは、はっとした顔になり、ぼくから目をそらした。


「メロンパンナちゃん、どうしたの?」

「う、ううん、なんでもない……」


そのあとも、パン工場へ着くまでメロンパンナちゃんは、ちらっとぼくを見ては目をそらした。
話しかけても目を合わせてくれなくて、ぼくは不安になる。


「ねぇ、ぼくメロンパンナちゃんを怒らせちゃった?」

「ううん!全然違うわ!ほら、パン工場へついたから、早く中へ入ろう」


メロンパンナちゃんは相当慌てて、ぼくを残してパン工場へと駆け込んだ。
ぼくはわけも分からず、そのあとをついていくように、パン工場の扉を開ける。
すると、カレーパンマンとしょくぱんまんが入り口のところに立っていた。


「カレーパンマン……!しょくぱんまん……!」

「アンパンマン、やっと帰ってきたのか。お前大丈夫だったのか?」

「突然倒れたって聞いたんで、私たちパン工場に来たんですけど……」


ぼくはなにも言えずに、二人に抱きついた。
二人はぼくを見てとても驚いている。


「アンパンマン?一体どうしたんだよ?」

「なにかあったんですか?」


すると、奥からクリームパンダちゃんがやって来て、ぼくの背中にしがみついた。


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