過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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オータ
◆aTPuZgTcsQ
[sage]
2016/08/23(火) 17:12:37.62 ID:Yu37ZZYbO
「ち、違うよ?ぼくは病気にはなってないよ」
「じゃあ、なんで倒れたんですか?おかしいですよね」
「それは……」
「さっきあんなにこっぱずかしいこと言ったのに、倒れた理由は言えねーのかよ。
おかしいぜ!」
「アンパンマン病気なの!?そんなのやだよー!」
「アンアーン!?」
「アンパンマン……本当なの?病気って……!」
「バタコさん、違います。ぼく本当に病気じゃないんです」
「じゃあ、なにがあったのか、話してくれるかい?」
ジャムおじさんの一言に、パン工場はぼくの次の言葉を待って、シーンと静まり返った。
ぼくはゆっくり呼吸を整えて、みんなに話した。
「信じてもらえるか分からないんですけど……ぼく、旅をしてたんです。
ばいきんまんを生き返らせるために」
ざわつくパン工場の中で、ジャムおじさんだけは静かに聞いてくれた。
ぼくは、さらに時間をさかのぼって、みんなに話し始める。
「坂道でヤギおじさんの荷車を押して、ヤギおじさんを見送ったぐらいの時です。
メロンパンナちゃんがぼくのところへ飛んできて……」
ぼくは静かに話し続けた。
すると、パン工場も水を打ったように静かになり、みんながぼくの話に聞き入っていた。
ぼくは一生懸命に話した。
ぼくが間違いに気がついて、愛に気がつくまでの話を。
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