過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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84:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 17:11:37.38 ID:Yu37ZZYbO

「ごめんなさい……二人を疑って……!
ぼくはこんなに愛されていたのに……全然分かってなかった……!」

「アンパンマン……」


二人は少し戸惑っていたけど、すぐにぼくをぎゅっと抱き締めてくれた。
柔らかい服や肌が温かくて、それに包まれているぼくは幸せ者だと思う。
ぼくはずっとそのままでいたかったけど、急にぼくの後ろで叫び声が聞こえた。


「なんで誰も教えてくれないの!?」


これはメロンパンナちゃんの声だ。
ぼくたちは驚いて、一斉に彼女の方を見る。
メロンパンナちゃんは目に大粒の涙を溜めて、ぼくに言った。


「アンパンマン……なにかの病気なんでしょ……?
だからみんなで集まったのよね?
みんなは知ってたんだよね!」


メロンパンナちゃんは、わーっと泣き出してしまった。
パン工場の中は騒然となって、みんながぼくのことを見る。
ぼくは慌てて、手を振った。


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