過去ログ - 神崎蘭子「大好きっ!!」
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21:名無しNIPPER[saga]
2016/09/02(金) 23:52:15.49 ID:gH/xnFhQo

 「どしたの蘭子、って部活の用紙? まだ決めてなかったん?」

 「うむ……審判の日は近い……」
 (どうしよう……)

服飾部が数年前に廃部となった事実を知った時、蘭子はちょっと涙目になった。
仕入れていた情報を元にウキウキ気分で足を運んだ矢先の仕打ちである。
次点で考えていた美術部もオカ研も、覗いてみると何だか少し違うような気がした。
かといって運動部は論外である。蘭子は運動が苦手だった。

 「うへへー、アタシと一緒に帰宅部入ろうぜー?」

 「うーん……」

 「早速今日から入部して黄金のツートップで……ってヤベ」

 「むぅー……」

 「店の手伝い忘れてたっ! じゃね蘭子また明日っ!」

 「うん……バイバイ」

蘭子が頭を抱えて悩み出す。
誰も居なくなった教室に気付いたのはそれから三十分後だった。


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