27:名無しNIPPER[saga]
2016/09/03(土) 13:18:12.00 ID:Z6ZHfkFVo
「母さん、流石に甘いよ」
「蘭子。二人が蘭子を大切に思って言ってるのは、分かるかい?」
「うん……」
「義母さん」
「じゃあ、心配掛けないようにしておやり。電話は持って来てるね?」
「持ってるよ」
「それの……GHQ? だかを点けて、二時間に一回は連絡を寄越す事。出来る?」
「…………出来るっ!」
祖母が頷いて、両親へと水を向ける。
両親は唸り声を上げたまま、悩ましそうな表情を崩さない。
「どうせ式は明日だろう? 昔から言うじゃないか。可愛い子には旅をさせろって」
「……」
「パパ、ママ。お願いっ……!」
「……」
「この子は悪さなんかしやしないよ。きっと可愛らしい秘密さ、ね?」
唸り声を上げ続けていた母が、とうとう息をついた。
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