3:名無しNIPPER[saga]
2016/08/27(土) 21:21:24.72 ID:NU0BR5gro
「だからこれからは心を鬼にして、時には社会の厳しい面」
「パパっ! ママっ!」
「ん? どうしたんだい、蘭子ー?」
「これ、あげるっ!」
クローバーで作られた、ぶかぶかの指輪。
石の填め込まれる部分に、四つ葉が見事に咲き誇っていた。
蘭子があちこちの指に填めているそれを、両親にも一つずつ差し出す。
「おおっ、上手に出来たなぁ! 貰ってもいいのか?」
「うんっ!」
「あら、素敵ねぇ」
「よーし、ご褒美の高い高いだーっ!」
「きゃーっ♪」
蘭子を肩車して、お父さんタクシーは祖母の元へまっしぐら。
祖母へ指輪を手渡すと、皺だらけの手が蘭子の頭を撫でる。
「蘭子は優しい子だねぇ」
「えへへー」
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