302:名無しNIPPER[saga]
2016/12/23(金) 19:15:15.08 ID:MZTRIGcDo
ブーケを柵から放し、慣れた動作で跨がる。
グローブを填め直し、しっかりと手綱の握りを確かめた。
「そうそう。あちらに140のを用意しておきました」
「えっ」
「変わる事を恐れぬように。若さは、若者だけの特権ですからね」
「……む、むむぅ」
今までよりも少しだけ高く聳える障害を前に、蘭子が口元を曲げる。
背後の老婆が鼻歌で絶対特権を主張していた。
「――ええい、ままよっ! 神崎蘭子、推して参るっ!」
(……もうっ! 神崎蘭子、行きますっ!)
「ブルルルゥッ!」
そして、勢い良く駆け出した。
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