310:名無しNIPPER[saga]
2016/12/23(金) 21:36:48.21 ID:MZTRIGcDo
【19歳 / 春爛漫】
「唄わないんですか?」
「魔力を蓄えている最中ゆえ」
(パワーをためてるの)
「なるほど」
昼下がりのお昼寝を始めて四日目。
やって来た楓へ、蘭子は隣に置いたもう一つのクッションを勧めた。
「お邪魔します」
「存分に寛ぐが良い」
(どうぞ)
女子寮前の庭園、堂々たる一本桜。
誇るかのように今年も咲きあふれた花弁が、木陰に華やかな絨毯を誂え始めている。
横たわる蘭子と楓と、飛び回る小さな蝶だけが、特設の舞台を満喫していた。
432Res/238.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。