311:名無しNIPPER[saga]
2016/12/23(金) 21:45:28.87 ID:MZTRIGcDo
「春は、良いですね」
「うむ。地が空が、滾らんばかりの魔力に満ちる」
(うん。ぽかぽかあったかくて好き)
蘭子は春が好きだった。
蘭子は春が、夏が、秋が、冬が好きで、世界を愛していた。
「お待たせしたようで、すみません」
「気に病むでない。我が魂も風の囁きに従ったまで」
(ううん。私が何となく、勝手にやった事だから)
「飲みます?」
「いいです」
「良いお酒なんですけどね」
抱えていた初桜の一升瓶を幹の根元へ立て掛けた。
春だから、お幹ね。
今日も楓は絶好調だった。
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