341:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 20:27:52.37 ID:ckQ0GSngo
「万華鏡の中に迷い込んだかのような……」
(きらきらで、綺麗……)
「お気に召したようで何よりです」
「今日は”歌姫”さんの方は」
「残念ながら」
「そうでしたか」
「……歌姫?」
「ええ。たまにいらっしゃるのですが、残念ですね」
じゃあ、私が唄おうかな。
そう言おうかと一瞬だけ考えて、蘭子は笑う。
最近はボーカルレッスンを増やしていたが、まだまだ完璧とは言えなかった。
「何にしますか、蘭子ちゃん」
「ふむ……」
「お悩みでしたら、是非飲んで頂きたい一杯がありますが」
「『シンデレラ』なら、前に飲んだよ」
「おや」
二代目シンデレラガールが鼻を鳴らす。
降参したように頬を掻いて、柔らかく笑った。
「やはり、彼に任せてよかった」
432Res/238.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。