360:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 23:45:13.80 ID:ckQ0GSngo
珍しく静かな夜だった。
凍て付く風は凪ぎ、女子寮はいつもの喧噪を忘れたように眠りこけている。
ただ二人と一匹の会話だけが、冷たい静寂を震わせていた。
361:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 23:50:38.17 ID:ckQ0GSngo
蘭子の胸元からグリフォンが飛び出して、アーニャの元へ駆け寄った。
撫でるような声で鳴き、コートに包まれた彼女の腕をかりかりと引っ掻く。
「ダメだよ、グリフォン。アーニャちゃんは、もう決めたの」
362:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 23:57:39.93 ID:ckQ0GSngo
「признаваться」
「……え? プリズナヴァーツァ……って、何だっけ」
363:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:02:18.50 ID:WZRWBcW7o
「へぅっ!? アーニャ……ちゃニャ、ニャっ!?」
「ニャー」
364:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:07:55.08 ID:WZRWBcW7o
「導きし者……」
(先生……)
「蘭子とグリフォンに教わったんだよ。名前も言葉も、とっても大切なんだって」
365:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:15:35.66 ID:WZRWBcW7o
「……うー、さむい。戻ろっか、アーニャちゃん」
「蘭子」
366:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:24:04.79 ID:WZRWBcW7o
蘭子がアーニャのほっぺたを引っ張って、アーニャも蘭子の頬を引っ張り返した。
しばらくの間、お互いのリンゴを捏ね回してから、耐えきれなくなったように笑う。
367:名無しNIPPER[sage]
2016/12/25(日) 00:25:53.67 ID:WZRWBcW7o
一旦おしまい。
読(ry
368:名無しNIPPER
2016/12/25(日) 00:29:42.75 ID:O3N0+j7S0
アーニャの日本語が上手くなってるように感じてなんだか泣きたくなった
369:名無しNIPPER[sage]
2016/12/25(日) 00:54:42.23 ID:sYq95yE5o
乙
このスレのおかげで素敵なクリスマスを迎えられたよ、ありがとう
370:名無しNIPPER[sage]
2016/12/25(日) 01:06:36.04 ID:LyJtFPG6o
乙です
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