395:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:57:37.35 ID:WZRWBcW7o
『――では続きまして、同じく元ご同僚のアナスタシア様、どうぞ!』
お手本のようなお辞儀を披露し、アーニャが壇上へ立つ。
会場へ眩いばかりの美貌を向け、天使のように微笑んで見せた。
思わず釘付けになっていた新郎の頬を、蘭子が強めにつまんで引っ張った。
「只今ご紹介に預かりました、アナスタシアと申します」
今度はアーニャのファン達が歓声に湧いた。
「何よりもまず、二人へ心よりの祝福を。ご結婚、おめでとうございます」
教員免許の取得を目指し、アーニャは大学へと再入学した。
入学したその日に、とんでもない美人が来たという噂は隅々まで広まって。
今では飛んでくるお茶の誘いをバッサバッサと切り捨てる毎日だ。
「また、私との約束を固く守り続けている友人にも、心からの感謝を」
「ニャ」
グリフォンが短く鳴き、アーニャも小さく頷いた。
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