53:名無しNIPPER[saga]
2016/09/10(土) 13:13:10.06 ID:I2Y0a2jKo
「参りましたね」
そう言って、男が苦笑する。
「……汝に問おう」
(あの、訊いていいですか?)
「ええ。どうぞ」
「何ゆえ、かのような奇怪極まる装束を」
(どうしてあんなひどい格好だったんですか?)
「ああ……それは」
「お待たせ致しました。ハンバーグランチとカルボナーラです」
店員が二人の前に皿を置く。
じゅうじゅうと音を立てるハンバーグは、実に実に美味しそうだった。
「……話すと長くなります。先に頂きましょう」
「うむ!」
蘭子がご機嫌な表情で熱々のハンバーグを切り分ける。
男が浮かべた、少しだけ悲しそうな表情には気付かなかった。
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