55:名無しNIPPER[saga]
2016/09/10(土) 14:03:43.46 ID:I2Y0a2jKo
「……」
「無論、唐突に過ぎる話です。本日お許しを頂けるなどとも考えておりません」
「……」
「所属して頂けた場合、活動拠点として東京へ移って頂く事になりますが」
「……」
「転入手続きや女子寮の入居手配、その他役所への届け等諸作業は全面的に協力致します」
「……」
「また所属後9ヶ月間は生活費等を我が事務所で7割前後負担致します。詳しくはこちらのご案内に……」
「……」
「……蘭子さんは、在籍中のアイドルにも負けない、魅力あふれる可愛らしい方だと感じました」
「…………はっ」
「事務所を挙げ、必ずや蘭子さんにトップアイドルへの道を用意致します」
「あ、ええ、その……」
「夕飯時を邪魔し、申し訳ありませんでした。また連絡を頂ける事を、心より願っております」
きっちりと必要な説明を終えると、言葉を返す暇も無く男は頭を下げて去って行った。
並んで固まったままの両親が、ホテルのロビーにぽつんと取り残される。
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