18: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 16:05:48.14 ID:BRDevDFC0
なんの変哲もない日常を浪費していくうちに、気づけば夏休みに突入していた。これでもかというくらい凛とした日光と、生命の力強さを思わせる緑樹。夏という季節は、どうしてこんななにもパワフルなのだろうと、男は思った。
あの日男は結局幽霊公園に足を運ばなかった。人間との関わりを断つためだった。過去の自分が許さないし、人間への恐怖心が未だに拭えないのだ。
どうしてこんな生き方になってしまったのか、という頭の中での議論が始まった時、男の家のチャイムが鳴った。
母「男ー。女ちゃんだよ!」
男「まじかよ。てか、女ちゃんて……」
母「最近引っ越してきたお隣さんの娘さんなのよ。まぁそんなことどうでもいいから出てあげなさい、待たせてるんだから」
男「はいよ」
扉を開くと、真っ白な太陽の光が視界を覆った。白を帯びた景色がだんだんと元に戻っていくと同時に、目の前の少女の姿があらわになった。いつも学校で顔を合わしているはずだが、この日の彼女は、光に劣らないくらい輝かしくみえた。
女「やあ、お隣さん」
男「まじかよ。だから近くのコンビニにいたんだな」
女「正解だよ男君。いまからデートしよっか」
男「はぁ? また人間がどうとかの話でもするのかよ」
女「ううん。今日は違うよ。男君と一日過ごしてみたいだけ」
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