44: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/01(木) 09:48:40.10 ID:miKWXUImO
女の顔をよくみると、目が腫れているのがわかった。
男「そうか。泣いてたのか?」
女「うん……。なんとなくセンチメンタルになっちゃってさ。こんな顔だし学校行きたくなかったのもあるかも」
45: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/01(木) 23:28:23.51 ID:29FmT/vz0
女「私ね、憧れの人を、人生に光をくれた人を探してこっちに戻ってきたの」
男「そうなのか。そいつは見つかったのか」
女「ううん。見つからない。追い求めて生活していくうちに、彼への恩返しをしようとしているうちに、今の君を好きになってた。未完成で不安定な君にたまらなく惹かれてた」
46: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/01(木) 23:39:28.40 ID:29FmT/vz0
黄昏の時間、夕日は水平線の向こうへ姿を消し始め、世界は光と闇の絶妙なバランスを取り始めた。校舎の屋上に三人の影は、次第に景色に溶け込んできている。
男A「……もうさ、腹割ってみんなで話して全部終わらせようぜ」
男B「なんの話かよくわかんない」
47: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 00:05:00.49 ID:mKM5ry+W0
男は、自分の過去を振り返りながら、一つ一つ語り始めた。
男「あの頃の俺は、八方美人で誰に対しても同じような態度で接してた。誰とでも仲良くなりたいし、それが楽しいことだと思っていた。それを気に入らなかったのか、中学二年生のとき、クラスメイトの女にはっきり言われた。お前のことが嫌いだと」
女「女Bさんのことだね」
48: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 00:09:58.62 ID:mKM5ry+W0
女「だから君は決心した」
男「そうだ。嫌がらせをするなら俺本人にしろ、とあいつに直接話をした。その直後から嫌がらせの対象は俺に変わった。でも、あいつはそれだけじゃ飽き足らず、ついに俺に脅しをかけてきた。卑劣な脅しだ」
女「不良集団を引き連れて、お前が半殺しにされるか、仲間が半殺しにされるのどっちがいい、と。でも君は前者を選んだ。仲間を守ったんだ。結果は両方決行。男の子二人は病院送り、女Aさんはレイプ未遂。君が仲間を売ったことにされて、余計なこと話したら次は殺すとまで脅された」
49: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 00:10:49.53 ID:mKM5ry+W0
またきます
50:名無しNIPPER[sage]
2016/09/02(金) 00:12:54.47 ID:mT1+sGIm0
早く書いてくれよ
51: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 07:36:19.18 ID:mKM5ry+W0
女「ねぇ男君。私は君のことをずっと昔から知ってる」
男君「……?」
女「覚えてないかな。昔よく五人で遊んだこと。君たち四人と一緒に私も居たこと」
52: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 07:43:11.26 ID:mKM5ry+W0
女「全てを知りながらも君たちを黙って見てるのはとても辛かったよ。何度も助けてあげたいって思った。でも君たち本人が変わり始めることに意味があると思ってて、だからこそなにも手出ししなかった。ーー今は、全てを終わらせることができる」
男君「全てを終わらせる?」
女「うん。君たちの仲を元どおりにして、女Bも君の前から消す」
53: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 07:48:28.35 ID:mKM5ry+W0
男「お前は一体なにものなんだろう」
女「さぁね。とりあえず、君の過去を終わらせたらさ、私の恋人になってほしいな」
男「考えておくよ」
54: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 07:55:29.18 ID:mKM5ry+W0
女「誓って。立ち向かうって」
言葉の力は偉大なものだと、常々男は感じている。言葉一つで人間を操ることも、励ますことも、楽しませることも、そして一つの人格を殺すことさえできてしまう。
男「……誓う。俺は全てに立ち向かう」
55: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 08:03:50.25 ID:mKM5ry+W0
その日の夜は安心しすぎたせいか、風呂にも入らず熟睡してしまった。彼女は何者なんだろう、とか彼女の過去の話を聞いてみたい、とかは考えたがすぐに意識が飛んでしまった。
次の日の放課後、男達は幽霊公園に集まった。
男A「なーんか、懐かしいなここで五人でこうして集まること自体」
56: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/02(金) 08:04:26.07 ID:mKM5ry+W0
またきますね
57:名無しNIPPER[sage]
2016/09/02(金) 11:06:53.64 ID:E7wm8QJg0
舞ってる
58: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/05(月) 06:45:23.96 ID:0WidblrN0
男は三人に全てを語った。女Bを恐れて何も話すことができなかったこと、無力な自分にどれだけ腹が立ったか。
男「俺は……。俺は、あの頃の自分に戻るのが怖いんだ」
女A「怖いって……」
59: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/05(月) 06:49:46.55 ID:0WidblrN0
女「さて男君。君はどうしたい?」
男「……昔に戻りたい。でも、女Bが」
女「大丈夫。私がなんとかするよ」
60: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/05(月) 06:57:38.53 ID:0WidblrN0
それから程なくして、女Bは男を見かけても避けるようになった。女がどうにかしたのだろうか。噂によると女は暴走族のリーダーだとかなんだとか。
男「お前どうやったんだ」
女「人に色々手伝ってもらっただけだよ」
61: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/05(月) 07:06:31.19 ID:0WidblrN0
女「前に言ったでしょ? 私は暗くて、どうしようもないやつだったて。小学生の私と君たちを繋げるために男君、君はがむしゃらに頑張っていたんだよ。毎日毎日遊びに誘ってくれたね、いつもいつも声をかけてくれたね、諦めないで人間の楽しさを教えてくれたね。君は小学生ながらに精一杯人間に興味を惹かれるような言葉を私にくれた。その中で一番心に残ってるのが、人間の絆は美しいって言葉。ませた小学生だよね」
男「そんなこといったっけか……」
女「うん。確かに覚えてるよ。男君いまさらだけど、私に人というものを教えてくれてありがとう」
62: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/05(月) 17:22:18.99 ID:0WidblrN0
女「ところで男君。私の恋人になってくれるのかな」
男「喜んで」
女「やったぁ!」
63:草はえる[saga]
2016/09/05(月) 17:28:05.04 ID:0WidblrN0
女は男を見つめて言った。
女「男君、今の君を教えてよ」
64:名無しNIPPER[sage]
2016/09/14(水) 00:46:11.26 ID:UtT2kNpd0
面白かった
乙
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