34: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/31(水) 02:50:01.09 ID:ryABOIXv0
男B「あんなことしただけじゃなくて、なんかお前自身も変わっちゃったよな。なにがあったのか俺は知りたい。全部を教えてくれよ」
男A「最近までお前とは縁を切ったつもりでいた。でも、俺はお前を昔から知ってる。男ってやつは優しいんだよ、俺の中では」
女「私もそう思う。だから、だからこそ男がよくわからないよ」
何度も。何度も何度も男は全てをこの三人に伝えようとした。だが、毎度言葉を発しようとすると、恐怖に支配されてしまう。自分が置かれている状況、ある人間の存在に怯えてしまうのだ。中学二年生からいままで、男は謝罪以外の言葉を口にしたことはなかった。
男「俺は……。俺は弱い人間だから……」
男B「それはどういうことだ?」
男「昔の俺は誰にでもいい顔してたから、それが全ての災いなんだ」
男A「どういうことなのかさっぱりわかんねぇ。もっと具体的に話してくれ」
男「これ以上は話せない。全員が危険になるから」
女A「……わかんないよ。なんにも……」
男「ごめん……」
男はその場を後にした。呼び止める者は誰一人としていなかった。
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