46: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/09/01(木) 23:39:28.40 ID:29FmT/vz0
黄昏の時間、夕日は水平線の向こうへ姿を消し始め、世界は光と闇の絶妙なバランスを取り始めた。校舎の屋上に三人の影は、次第に景色に溶け込んできている。
男A「……もうさ、腹割ってみんなで話して全部終わらせようぜ」
男B「なんの話かよくわかんない」
女A「……」
男A「俺はずっと男を最低な奴だとばっかり思ってた。でも、女さんが言うんだよ。どんなにあいつのことを否定しようとしても、あの子は男を信じ続けてる」
男B「女ちゃんか……。昔とずいぶん変わったよな。初めて俺らと会った時は、もっと暗い雰囲気だったのに」
女A「きっかけは覚えてないけど、女ちゃんは変わったよね。あの子が変わったくらいから、ずっと私たち五人で遊んでたね」
男A「そうだな。男はなぜだかあの子のことを覚えてない。でも女さんは変わっちまった男に手を差し伸べ続けてる」
男B「それを裏切る訳にはいかない、か」
女A「男くんがいないと、私たちはいつまでたっても満たされ切らないと思うよ、私も」
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