過去ログ - 菊地真「ボクが髪を切った理由(ワケ)」
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17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:46:47.14 ID:GP3jamNW0

 けれども、その後もボクはプロデューサーの提案を断り続けた。
 そりゃあ確かに、「女の子らしさ」に魅力を感じなかったって言うと嘘になる。


以下略



18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:50:08.76 ID:GP3jamNW0

「ズバリ、思春期真っ盛りな真が感じてた「女の子らしさ」とは、
 好きな相手との共通点を維持すること。
 要は、プロデューサー殿との間に、自分なりの秘密の接点を見つけたワケだ」

以下略



19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:51:37.86 ID:GP3jamNW0

 それが、時に二人の髪の長さであったり、時に食事の好みであったり。
 ボーイッシュだと言われることも、その頃になると逆に嬉しくて。

 だってそうでしょ? 
以下略



20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:53:25.15 ID:GP3jamNW0

「……でも結局、ボクとプロデューサーの仲はそれ以上先には進まなかった」

「まぁ、思わぬ伏兵が潜んでたものね」

以下略



21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:55:01.49 ID:GP3jamNW0

「でも、それって真が髪を伸ばし始めた理由でしょ? 確か、あの一件から」

「ん、あの一件から伸ばし始めたね」

以下略



22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:56:23.45 ID:GP3jamNW0

「と、止めて止めて! 言う、言うから! 
 このままじゃ別のものを吐いちゃうよ!」


以下略



23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:57:50.16 ID:GP3jamNW0

「……これはさ、ケジメなんだ」

「ケジメ?」

以下略



24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 19:59:25.18 ID:GP3jamNW0

 ボクはそこまで言い終わると、喋ったことによる喉の渇きを癒そうとして、
 テーブルの上に置いたままだった缶コーヒーへと手を伸ばした。

 だけど、すんでのところでコーヒーは律子によって奪われて。
以下略



25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 20:01:19.24 ID:GP3jamNW0

「それってアンタが髪を切ったのは、
 新しい恋を見つけたからってことじゃないのっ!?」


以下略



26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 20:02:37.63 ID:GP3jamNW0
===

 ――失恋したら、髪を切る。

 少女漫画やドラマなんかで知ったその行動は、
以下略



27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/08/29(月) 20:03:57.48 ID:GP3jamNW0

 再び始まった律子との言い争い。

 またまた両者は相打ちになり、息も絶え絶え、
 テーブルの上に突っ伏してたボクに、懐かしい声がかけられる。
以下略



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